『重力ピエロ』を観て〜暴力とsexについて考えました〜


1年前に、うちでゆっこと森淳一監督の『重力ピエロ』という映画を見ました。

読後感というか、観後感つまり見終わったときのあまりの爽快さに驚き、
どうしてこんなにすっきりしたのかと、
次の日は一日そのことを考えてました。

ご覧になった方はご存知だと思いますが、
最後は、自分の実父に当たる男を、主人公が放火した火の中で、すさまじくバットで殴って殺すという内容でした。
(普通、私は、バイオレンス映画は全く見ません。嫌いだから。)
そして警察に自首することもなく、元の生活を続けているという、ちょっと聞くとありえない話なのですが。

暴力とセックスの話なんだか?いや違う。
仲のいい家族の美しい話なんだか、いやそれでもない。
社会派の話なんか?いや、全然誰も法によって裁かれてはいない。

なんか、すっきりした。
誤解を恐れずに言うなら、主人公が男を殴り殺してすっきりした。

なぜか?
その映画は、ただ、私の中にある、暴力やセックスに対する、私のきわめて個人的な感情、それもネガティブな嫌悪感をみごとに昇華してくれていたからだ。

この世界には、本当の悪も善もないんだな〜とわかった。
全て自分の心が作り出している二元相対によって、自分で罪悪感を作り出して苦しんでいる。
私の悪に対する、自分のネガティブエネルギーが、あっ、それは私の思いが作ってるんだ、と気づいたんです。

暴力・セックスはずっとそこにあるのだが、それと私の間にある、
何とも言えない自分の感情が生み出した世界、
自分が抱いているいや〜なイメージ
すべて社会通念 によって自分が作り出した
暴力、セックスはいけないことという思い込み。
それらををみごとに、浄化してくれた。

間違えないでほしい、私は暴力を奨励しているんじゃない。
この映画の成功しているところは、そこなのだ。
だから、こうこうで、暴力は時と場合によっては使っても良いんだとか言う結論じゃない。
そんな、短絡的な話じゃないよね。


そこには、反応する自己へのさらに、それを自覚しているという意識が欠けている。
私たちは、つねに自分の主体的な反応をしていると思い込んでいるだけで、実は育った環境や親からの刷り込みによってもっと言えば俗的な通念の思い込みの影響下で反応しているに過ぎないんだ。

徹底的に、自己を自覚することですべての反応は、100%自分が作り出していることを認識したら、
ついには、私たちはより良い選択をしたくなるという自由意志を行使するしか無くなる。



全ての映画、物語は、常に、ここであって、ここではない何かを語らなくてはならない。
私たちは、そこにながれるエッセンスを汲み取らなければならない。
それが、作リ手と見る側の、会話の成立という醍醐味なのだ。会話をしなくてはならない。

5000年前にかかれた、バガヴァッドギーターという聖典を思い出します。
戦士アルジュナは敵方に、自分の従兄弟や親戚、先生などがいることを見て、戦えないと言って座り込んでしまった。
そこで、至上主として讃えられているクリシュナは、アルジュナに向かって、皆、永遠の魂なのだから、戦えという。
どちらにせよ、お前は物質自然の影響によってつき動かされ、自分の性質に応じた活動をすることになっているのだ、と。
では、バガヴァッドギーターは、戦争を認めているという読み方をする人もいるかもしれない。
そうではなくて、それは、私たちは誰も皆、この変わりゆく世界の中で、自分を身体だと思い込んで『自己同一視』しているよ。
そうではなく、自分と身体は別物なんだ、私は、永遠の魂で、感覚や、心,思考が移り変わっては去っていくのをただ観ている人なんだ、と教えてくれている。

ただひたすら、私の中にある、自分で何回も反応することで培ってきた、暴力とセックスに対する“印象”(過去のサンスカーラといいます)が、自分が反応して作り上げてただけなんだと、自覚できたことで、消えていったのだ。

自分が身体であるというサンスカーラによる、自己同一視から目覚めるためには、
まず本当の自分が、ただ観ている人であり、それは大いなる存在=命の源に生かされている
ことを知ることから始まる。

いままで、自分の足枷となっていた、罪悪感、おも〜〜い荷物が外れたんだ。なんと、自分が自分で足枷をはめていたんだ!!!

たしかに暴力はよくない。よくない。ただ、それだけでいい。
でも、そこにネガティブな感情はいらない。罪悪感はいらない!!
あったら、しょうがないね、で終わり。でも、そこにも、ここにもあるんだから。
今後も、決して無くなるものじゃないんだから。

爽やかに言おう!
私は、暴力と、愛の無いセックスは嫌いよ、と。
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by govindasyamuna | 2013-01-30 10:58 | ヤムナのある日のブログ
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